1970年12月にザ・ビートルズが解散した際、エルヴィス・プレスリーがメンバーを自分のバック・バンドに起用したいと考えていたという。トム・ジョーンズが明かしている。
「LOUDER」によると、米ポッドキャスト番組「WTF with Marc Maron」に出演したトムが、1970年を回想。ザ・ビートルズが解散した際、エルヴィスがトムに「このショックなニュースが本当なのか」と質問してきたと明かした。
「エルヴィスが私に『本当なのか? ザ・ビートルズが解散したのか?』って訊いてきたから、私が『そうだよ』と答えた。そしたら彼が『ああ、何て残念なんだ』って言うから、私が『そうだな。彼らは素晴らしい音楽をやってたからね』と答えた。
するとエルヴィスが『いやいや。俺はそういう話をしてるんじゃなくて、彼らを俺のバック・バンドにできたら凄いだろうなって思ったんだ。コンサートをやって、俺たちのためにザ・ビートルズに演奏させるんだ。彼らは自分たちの曲を演奏して、俺は自分の曲をやったら最高じゃないかな』と言ってたよ」
また、そのインタビューでトムは、もしクリームが成功していなかったら、ギタリストのエリック・クラプトンがトムのバック・バンドに加わっていた可能性があったとも明かしている。
「60年代のロンドンでは自分が人気の渦中にいたら、そうとわかったものだよ。ザ・ビートルズが登場したとき、『俺たちはその中に入ったぞ。ヒット・レコードもある』と思っていた。みんなで一緒に色んなクラブで遊んだものだ。
クラブの外でエリック・クラプトンと話をしたのを覚えているんだが、彼に『クリームというバンドを組んでレコードを出すんだ。1枚目はダメだったけど、もし2枚目もダメだったら君のためにギターを弾くよ』と言われたから、私は『いいね』と答えたんだ」
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