コラム「激刊!山崎」──ジャパン最新号の取材後記(宮本浩次、UVERworld、Vaundy)

今月号では僕は宮本浩次とUVERworldとVaundyのインタビューを担当しました。

宮本浩次のインタビュー&撮影はちょうどFNS歌謡祭の生放送の2日後だったのでまだその興奮が残っていていつも以上にキラッキラでした。特にSUPER BEAVERの渋谷龍太とのデュエットが本当に印象深かったようで、その時のお互いの様子や思いを本当に楽しそうに語ってくれました。これまでも様々なアーティストと一緒にテレビ番組で共演することは何度もありましたが、最近では久しぶりです。去年や今年はずっとライブの大舞台やフェスでバンドと一丸となって音楽に向き合う宮本浩次の姿を見てきましたが、今の世代の中で最も輝くロックスター渋谷龍太と並んでテレビカメラに向かって”今宵の月のように”を全身で歌う宮本は「充実」そのものに見えました。それはファンの全員がそうだったと思います。もちろん言うまでもなく”冬の花”の熱唱も最高でした。

UVERworldのTAKUYA∞単独インタビューは久々で、TAKUYA∞は風邪が長引いて治ったばかりでしたが、すごくいい雰囲気でリラックスしてざっくばらんにいろんな話をしました。インタビューの中で、風邪でもないのに僕が咳き込んで止まらなくなってしまった時に、TAKUYA∞は「ゆっくりいくらでも咳してください。僕もその間に咳しときます。風邪引いてたんで」と気遣いの言葉を言ってくれました。TAKUYA∞は普段は口数も少ないし他人にベタベタするような態度は一切取らない人だけど、こういう時にとっさに優しい気遣いの言葉が出る人なんだなあと、あらためて彼の人柄に心が暖かくなりました。だから嘘がカケラもないああいう歌詞が書けるんだな、と。

Vaundyのインタビューは今回も音楽純度100%の濃縮インタビューで、アーティストや音楽業界人も読むべきテキストになったと思います。最近の音楽業界はYouTubeやMVの重要性を追いかけて動画の制作に力を入れてきましたが、早くもすでにユーザーは「MVを見ない」状況を迎えていて、TikTokでの音楽の消費にはアーティストが不在であるという状況もますます進んでいて、では音楽家はこれから何をすべきなのか? というとてつもなく大きなテーマについて話は進んでいきました。ヒット曲をばんばん放ち、アリーナツアーで肉体勝負のパワフルなステージをやりながら、頭の中は常にどでかいテーマと向き合っているVaundyは頼もしい。心を込めて「頑張れ、Vaundy」と言いたくなる、今回もそんなインタビューでした。

というわけで今はCOUNTDOWN JAPANとrockin’on sonicの2つのフェスが間近に控えていて、その準備やメディア露出で人生史上最大の忙しさに突入している私ですが、今月も充実したインタビューができました。そして今年一年、読者のみなさん本当にありがとうございました。来年もロッキング・オン・ジャパンをよろしくお願いします!(山崎洋一郎)


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