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NTTドコモ・スタジオ＆ライブと、SUPER BEAVER、sumika、マカロニえんぴつなどを擁するeggmanがタッグを組んだ「Scrum Wave Music」よりデビューした、サカキナオ。デビュー曲から私が注目したのはサカキの独特な歌い方やメロディの紡ぎ方、言葉のハメ方から生まれる歌のユニークなグルーヴだ。“scream”では、冒頭から《曖昧な今日、》のあとに「アッ」と入れたり、《死屍》などの「ば」を「ヴァ」と発音してみたり、サビの《脳を侵す》などの「か」を「キャ」にしてアクセントを付けたり。サカキはグローバルアーティストの育成を目的としたオーディションで発掘された才能で、日本の音楽が続々と海外へと届く中で日本語の歌い方に新たな正解が生まれている時代に、サカキのR&Bの歴史と日本の伝統が見える歌がどのように発展していくのかが楽しみである。まだ情報も少なく、顔出しもしていないが、身体にまとわりつくダークな感情と対峙する様を表現した歌詞からはサカキナオという人間が見えた気がした。（矢島由佳子）（『ROCKIN'ON JAPAN』2025年2月号より）
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