新進気鋭の新世代ギターヒーロー:Mk.gee。ノスタルジックなドリームポップにハードなタッチを織り交ぜる、ミステリアスな次世代の逸材に迫る

新進気鋭の新世代ギターヒーロー:Mk.gee。ノスタルジックなドリームポップにハードなタッチを織り交ぜる、ミステリアスな次世代の逸材に迫る - rockin'on 2月号 中面rockin'on 2月号 中面

【今月の気になるあいつ】Mk.gee

1996年ニュージャージ生まれ、現在はロサンゼルスをベースに活動中のシンガーソングライター/プロデューサー。2018年の初EP『Pronounced McGee』 がフランク・オーシャンに注目され、世界がその才能に注目し始める。その後、各メディアで高い評価を獲得したデビューアルバム『Two Star & The Dream Police』で更なるバズを呼び起こし、エリック・クラプトンからも「唯一無二の存在」とのメッセージを送られた 、新世代のインディ/ギターヒーロー。

現在発売中のロッキング・オン2月号では、「気になるあいつ」にてMk.geeを掲載しています。本記事の一部をご紹介。



2024年、インディでもっともブレイクスルーしたのはこのMk.gee(ミック・ギーと発音するよう。素早く発語すると「マッギー」という感じに)ことマイク・ゴードンかもしれない。これまでいくつかのEPやミックステープをリリースしてきた彼だが、スタジオデビューアルバム『Two Star & The Dream Policeトゥー・スター&ザ・ドリーム・ポリス』が口コミで話題になり、各メディアの年間チャートを席巻したのだ。それまでおもにドリームポップという枠組で知るひとぞ知る存在だったMk.geeだが、一気に次のインディスターとして注目されている。

簡単にこれまでの歩みを振り返っておこう。1996年、ニュージャージー生まれのマイク・ゴードンは、幼い頃からピアノを習っていた一方で、ギターを手にしてからギタリストとしての才能を発覚していったという。高校のときはバンドも組むことがあったそうだが、ひとりで演奏することを好むようになり、LAに拠点を移したのち、2018年に初のEPとなる『Pronounced McGee』を発表。その収録曲が、なんとフランク・オーシャンのラジオ番組で紹介され、耳が早い音楽リスナーの間で注目されることとなった。

『Pronounced McGee』はメロウなファンク色が強いドリームポップという感じで、なるほどフランク・オーシャン『ブロンド』以降に共振する感覚を持ち合わせた作品だったが、そのなかでMk.geeが抜きん出ていたのは何よりもギタープレイだった。ジミ・ヘンドリックスやエリック・クラプトン、そしてプリンスに影響されたという彼のギターはとにかく音色や奏法が多彩で、リズム感覚にも優れている。80年代のファンクやいわゆるヨットロックのような煌びやかなタッチが目立つ一方で、ハードな音も鳴らせるし、アメリカーナを思わせる部分もある。その変幻自在なギタリストとしての幅が、彼の音楽のミステリアスな魅力を強めていたのだった。
(以下、本誌記事へ続く)


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